いまや全世界のウェブサイトの32%を占めようかという勢いでシェアを伸ばしている WordPress ですが、そのプロジェクトを支えているのは全世界の WordPress コミュニティとボランティアです。
セッション情報ブログの最終回は、ウェブ全体を見渡したときのこれからと、WordPress の発展を支えている人たちにフォーカスを当ててご紹介します。
過去のセッション情報記事はこちらでどうぞ。
State of the Web
スピーカー: 矢倉 眞隆さん
今回の基調講演とも言うべきセッションとして、Web 標準技術やブラウザの実装動向に詳しい矢倉さんに登壇いただきます。
ウェブプラットフォーム技術の現在や、今どんなふうにウェブが進もうとしているのかをお話します。
このセッションでは、WordPress だけに限らず、ウェブを取り巻く現在の環境から今後まで、包括的な内容に触れてくださる予定です。
【パネルディスカッション】サーバー各社が勢揃い!ホスティングの立場からの WordPress への貢献と協力
モデレーター: 宮内 隆行さん
パネリスト: 堀江 圭介さん、岡本 渉さん、 渕野 航介さん、 谷口 元紀さん
インストール型の WordPress サイトを運用する上で必要になるサーバー。誰もが必ずお世話になっているはずなのに、その裏側については意外に知らないという方も多いのではないでしょうか?
WordPress エコシステムの中で欠かせない役割であるホスティング提供業者。近年、より深くコミュニティに関わり、ユーザーやオープンソースプロジェクト全体の利益を考えた取り組みを行っている国内のサーバー会社も増えてきました。
このセッションでは、安全・安定運用への工夫や、オープンソースへの貢献といったホスティング各社の WordPress 関連の活動を、パネルディスカッション形式でご紹介します。
今回のパネリストは、国内で数多くの WordPress サイトをホスティングしているレンタルサーバー事業者(さくらインターネット谷口さん、エックスサーバー堀江さん、GMOペパボ渕野さん)の担当者3名と、コミュニティでホスティングの知見を共有されている Amimoto のシステム担当者、岡本さん。モデレーターは、国内と海外のホスティングコミュニティの橋渡し的な活動を行っている宮内さん。
WordPress のホスティング環境をよりよくするために、各社がお互いに協力関係を築きつつ現在取り組んでいることや、これから目指すものについてお話しいただきます。
WordPress 利用者のためのオープンソースライセンス 基礎と実務
スピーカー: 可知 豊さん
最近ではワンクリックインストールの広まりもあり、WordPress のライセンスを意識して使い始める人は少なくなっている傾向にあるかもしれません。しかし、どのように使ってよいのかを最低限理解していないことには、業務の中で法律上の問題が発生してしまったり、取引先とのトラブルにつながってしまうこともないとは限りません。
WordPress は、100% GPL なオープンソースソフトウェアです。そのために、どんなふうにビジネスを進めていけばいいのか、何だかよく分からない、自信がない、不安だという声もたくさんあるようです。そんなあなたのために、WordPress のライセンスと著作権の関係、OSS によるビジネスのヒントについて、できる限り分かりやすくお話します。
オープンソースライセンスについて知見の深い可知さんが、きっと今まで持っていた疑問に答えてくれるはずです。
オープンソースへ貢献するということ 〜外部から見た WordPress コミュニティ〜 翻訳してたらパリに行ってた話
オープンソースへの「コントリビューション(=貢献)」と聞くと、なにか非常に特別なことのように感じられる方も多いのではないでしょうか?しかし、WordPress コミュニティではいろいろなコントリビューション方法が存在しており、エンジニアにはエンジニアならではの、そうでない人にもその人に合った貢献ができるようになっています。
このセッションの前半では、津川が技術者視点での OSS への貢献についてお話します。
セッションの後半では、立花がプログラムを書かない、ドキュメントの執筆や日本語への翻訳によるコントリビューションについて説明します。
ちょっとしたきっかけで、多くの人が利用するソフトウェアに継続的に貢献するようになったおふたり。このセッションを聞くことが、あなたにとってのそんなきっかけになるかも!?
* * *
以上、WordCamp Tokyo 2018セッション紹介の第九弾でした。いよいよ今週末に迫った WordCamp Tokyo 2018、セッションを聞きたくなった方は下の「参加登録」ボタンからどうぞ!!