第五弾となるセッション情報では、翻訳システムや国際化について話してくれる海外からの登壇者を二人ご紹介します!過去のセッション情報記事はこちらでどうぞ。
多言語翻訳や多地域対応が行われている WordPress
オープンソース CMS、ブログソフトウェアとして世界一のシェアを誇る WordPress。調査結果によると、現在世界中の3割以上のサイトが WordPress で動いているそうです。
その理由の1つとして、WordPress はアメリカ英語だけではない多言語・地域にも幅広く対応している、という点があります。実は、日本語は WordPress インストールの6%を占め、48%のアメリカ英語に続く第2位!第3位にドイツ語、第4位にスペイン語が続きます (統計情報ページより)。
WordPress 翻訳の謎を解明してみよう (同時通訳あり)
スピーカー: ドミニク・シリング (Dominik Schilling) さん
セッション原題: WordPress Translations Demystified
WordPress の翻訳システムや国際化に深く関わっているコア開発者の1人が、今回登壇するドミニク。required というリモートワークベースの開発会社で働くドイツ人であり (次にご紹介するパスカルと、WordCamp Tokyo 2016 で登壇したウルリッヒ・ポグソンの同僚でもあります)、過去にはバージョン4.6のリリースリードも務めたことも。
WordPress はデフォルトではアメリカ英語で書かれているのに、52% 以上の WordPress インストールがそれ以外の言語で使われています。翻訳はどこで誰がやっていて、毎日何千もの「言語パック」がどうやって自動生成されているのか、ご存知でしょうか?
このセッションでは、translate.wordpress.org を動かす WordPress 独自のエコシステムについて説明します。
WordPress が英語以外の母国語のユーザーに対して提供しているシステムを知ることで、このソフトウェアが世界中で使われるようになった理由も垣間見ることができるのではないでしょうか。
WordPress 国際化のワークフロー (同時通訳あり)
スピーカー: パスカル・ベーヒラー (Pascal Birchler) さん
セッション原題: WordPress Internationalization Workflows
スイス・チューリッヒ在住のパスカル。多言語が常に使われている環境で生活し、前述の通り、国際的な WordPress プロジェクトを手がける required 社で働いています。
このセッションでは、WordPress のテーマやプラグインを完全に国際化するためにどうやって最新技術を活用すればよいかご紹介します。WordPress、GlotPress、そして WP-CLI を使って WordPress プロジェクトでの翻訳フローを改善するやり方を学びませんか。
同社では先日「Traduttore」という WordPress/GlotPress/GitHub を連携させた翻訳ワークフローシステムをオープンソース化しています。その際にパスカルが公開した記事はこちらになります。
https://required.com/en/translation-workflow-glotpress-traduttore/
彼らが実際のクライアントワークで活用しているノウハウを、誰でもアクセスできるツールをベースにしたやり方で共有してもらえるのが非常に楽しみですね。翻訳用のシステムの具体例だけではなく、WordPress 開発においての作業の省力化、自動化についてのヒントも得られそうです。
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以上、WordCamp Tokyo 2018セッション紹介の第五弾をお送りしました。
聞いてみたい!と思ったけど参加登録がまだ、という方は、以下のリンクからチケットを入手してくださいね。
まだまだたくさんの登壇者が登場予定です。次回もお楽しみに!