今年の WordCamp Tokyo 2019 コントリビューターデイは135名の方にご登録いただき、無事終了することができました。当日は最後に各班長による成果発表の時間がありましたが、改めてここでブログに記録しておきたいと思います。
(引き続き、参加者の皆さんによるフィードバックをアンケートで受け付けています。今後の運営の改善にどうぞご協力ください)
目次
オープニング
写真: 左から右下へ、コントリビューターデイ実行委員チームの立花さん、委員長 mimi さんによる開会の挨拶。Photo by Naoko Takano, CC SA-BY
まず最初に、委員長から「未来につなげるための貢献」というこの日のゴールが共有されました。さらに WordPress というオープンソースプロジェクトのライセンスである「GPL」についての話もあり、コントリビューターデイに臨む姿勢が整ったと思います(スライドはこちら)。
その後、班長が各班の活動の説明を行いました。
各班の活動
その後、班ごとにテーブルに分かれて自己紹介などをした後、それぞれの作業を行いました。
写真: 左から右下へコミュニティ班、テーマ公式ディレクトリ登録班、ホスティングコミュニティ班。Photo by Takenori Okashita (GOUTEN), CC SA-BY
プラグイン公式ディレクトリ登録班
過去に経験がある方ではありましたが、イベント中にプラグインのアップロードを行いました。そのライブデモを他の参加者の方に見てもらったり、プラグインを公式ディレクトリに登録したあとの更新方法に関するコツなどを共有したりもしました。
コア・CLI・メタ班
3名がコアのパッチを送り、1名が Gutenberg のテストに取り組みました。初めての方もいらっしゃって、良い機会になったようです。今回は事前に環境構築をしてきてもらうことを必須にしたため、比較的スムーズに進めることができたようでした。
動画処理・字幕付け (WordPress.tv) 班
WordCamp Haneda 2019の動画1本目を公開し、WordCamp Tokyo 2017の公開済み動画の字幕を追加しました。その他、作業方法の説明などを行いました。
WordPress.tv チームでは Meetup などの運営者がイベント動画を公開することを助けていくということも考えているということですので、相談したい方は WordSlack の #wptv チャンネルでお尋ねください。
マーケティング班
WordPress 日本語版公式サイトのトップページの文言をよりわかりやすくするためのディスカッションを行いました。また、イベント後には提案を translate.wordpress.org の WordPress.org プロジェクトへ送信しました。一部の変更はすでに採用され、WordPress.org 日本語サイトのトップページなどに表示されています。
コミュニティ班
午前中はまず、ホスティングコミュニティチームと合同のディスカッションを行いました(詳細は下記参照)。
Meetup オーガナイザー情報交換会を GOUTEN さんが継続的に取り仕切ってくださる事となり、また、Meetup用のドキュメントとして「よくある質問」を作ることが決まり、プロジェクトリーダーが小杉さんに決定しました。
WordPress を知り始めた人が公式サイトから勉強会になかなかたどり着けない問題の解消についてマーケティングチームとやりとりし、トップページからの導線を作る提案も行いました。そして、最後には来年の WordCamp や Meetup についての相談会をしました。
デザイン班
朝はまず班長の Boy がデザインコントリビューションの敷居を下げる話をして、HelpHub のイシューにコメントしてみるということを行いました。“Keep / Burn / Add” ワークショップとして、WordPress に対するフィードバックを実際に行ったりしました(追記: Make WordPress Design にレポートが公開されました)。また、デザインガイドラインの翻訳版の公開を進めました。今後の改善方法は WordSlack の #design チャンネルでご案内しています。
翻訳・ドキュメンテーション班
翻訳班では、翻訳のプロセスやルールを説明した後、実際にプラグインやテーマの翻訳を進めました。英語からイタリア語へ翻訳している方、テーマユニットテストの翻訳を更新している方もいらっしゃいました。Translation Consistency ページなどのツールや、翻訳のコツなどの情報交換も行われていたようです。
ドキュメンテーション班では WordPress で使用される日本語スタイルガイドについて説明した上で、こちらの手順に従って、Codex のマニュアルページを HelpHub に移行していきました。英文ドキュメントの中には記述が古いものもありましたが、最新の内容になるよう更新しました。イベントが終わった後も作業をしてレビュー依頼をしてくださった方もいらっしゃったとのことでした。なお、HelpHub の移行ボランティアは継続して募集中です。
テーマ公式ディレクトリ登録班
テーマ班はテーマデベロッパーハンドブックを読むという企画を行い、実際の仕事現場やテーマ登録の際の解説をはさみながら約半分のところまで進めていました。
参加者からは「テーマハンドブックというものをはじめて知った」「解説が聞けて良かった」などのポジティブな反応が聞かれました。一方、班名には「ディレクトリ登録」とありますが、実際にこの日に登録を行いたいという方はおられなかったとのことでした。
ホスティングコミュニティ班
ホスティング提供企業が6社集結し(うち、2社は海外から)、今後のイベントのスポンサードなどコミュニティとのコラボレーションなどのディスカッションを行いました。Meetup での登壇や座談会出席、ハンズオンなどにも積極的に参加していただけるとのことですので、担当者の方を招聘されたいイベント運営者の方は、新しく作られた WordSlack #hosting-community チャンネルでご相談ください。
ヘルプデスク班
事前アンケートによると約半数が初のコントリビューターデイ参加者、4分の1程度の方が班未定ということでした。朝イチの時間には数名の方が行きたい班を決めるために相談に来てくださっていました。それ以降の時間では、多くの方が各班のテーブルで質問を解決されたようでしたが、アンケートの回答で「ヘルプデスクがあって安心できた」という声などもあり、初めての方でも不安なく参加できるきっかけになったのではと思います。
写真: 左から右へ、コントリビューターチームと WordCamp 東京歴代わぷーステッカー、マーケティング班。Photo by Naoko Takano, CC SA-BY
参加者の方からのフィードバック
当日の様子がよりよく分かる参加者の方のブログ記事や Twitter も一緒にご覧ください。
- WordCamp Tokyo 2019 に参加しました(コントリビューターデイ&スポンサーブースレポート) (キタジマタカシさん)
- イベントレポート:『WordCamp Tokyo 2019 – Contributor Day -』 (Lin Ito さん)
「つなげる。」貢献を、これからも!
班長や参加者の助け合いのおかげで充実した一日になり、皆さんそれぞれの成果を残せたようでした。
初めてだった方も、久しぶりだった方も、このイベントをきっかけに「またやってみよう」と思ってくださるようでしたら運営チームとしても大変うれしく思います。継続的に活動していきたい方はぜひ、Slack や Make.WordPress.org に参加してみてください。
付録
当日掲示した、GPL が保障する「4つの自由」のポスター印刷用データを公開します。Meetup や今後のコントリビューターデイで活用されたい方はお使いください。
イラストは @cathibosco さんが WordPress 公式サイト用に作成したものです。