WordCamp Tokyo 2011 のデザイン

みなさんこんにちは、Web デザイナーの Takeru Suzuki です。WordCamp Tokyo 2011 のロゴやサイトのデザインを担当しました。この記事ではこれらのデザインについて、いくつかの覚え書きのようなものを記してみたいと思います。

まずは全体的なデザインのコンセプトですが、これを考える上で大きく影響を受けた記事があります。それは WordPress Codex にある History of the WordPress Name という小さなセクションで、“WordPress” という名前の由来を説明したものです。その記述によると、開発者の Matthew Mullenweg は WordPress に「印刷機 (printing press)」のイメージを持たせたかったようなのです。ユーザーが自身の言葉を発表することを手助けする印刷機—WordPress というソフトウェアが「言葉」や「文字」というものへの強いこだわりのもとに生まれたことは間違いないでしょう。

WordCamp Tokyo 2011 という、おそらく日本での WordCamp 史上最大の規模になるであろうイベントのロゴやサイトをデザインするにあたり、WordPress、ひいては Web というメディアの中心をなす「言葉」そして「文字」というものにあらためてフォーカスしたいと考えました。そこで、「タイポグラフィを中心に据えたシンプルなデザイン」を目標に定めました。

ロゴはお馴染みの丸い W のマークに、セリフ体 (Adobe Garamond Pro) とサンセリフ体 (Myriad Pro ボールド) の組み合わせです。WordPress のロゴ を意識しつつ、クラシックでどっしりとした雰囲気を狙いました。

サイトのデザインも、あくまでテキストを読みやすくすることを最優先としました。文字のサイズや行の高さはやや大きめに、レイアウトは余分なものをできるだけ排して簡潔に。そのため、スマートフォンやタブレット向けにコンテンツやスタイルを分岐させることはしていませんが、そのままでもさほど違和感なく閲覧できるのではないかと思います。

ホームにはキャッチコピーとともにイベントに関連する写真を大きくフィーチャーすることにしました。もちろん、WordPress 日本公式キャラクター「わぷー」には全ページに登場してもらっています。

肝心のコンテンツはまだまだ少ないのですが、11月のイベント開催に向けて徐々に充実させていきますので、どうぞご期待ください。

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